2016-01-01から1年間の記事一覧
投資会社に業態を変えた商社だが、もちろん投資時はIRRやNPVで案件を評価するものの、成績表は相変わらずPL。上場会社である以上は、PLはついて回るし、マスコミの記事を見てても、PLを基準で総合商社を比較している。 でも、PLは金で買うことができる。例え…
これも答えはYES。私も入社するときは、恥ずかしながらTOEIC600点弱だったし。 もちろん、できた方が有利だと思うが、Mustではない。 「英語ができる=仕事ができる」ではないのでMUSTにする必要がないし、面接官も大半が帰国子女ではなく、英語に苦労し…
答えはYES。少ないけど、普通にいます。私自身もマイナー大学の出身だし。あと帰国子女でも体育会でなくても、普通の学生も普通に入社してます。 私も1次面接の面接官をやっているが、会社から学歴について特に指示はないし、採用するつもりがあるから、そ…
私の会社は、既に20年近く勤めるが、学閥を一切感じたことない。もっと上にいけば、あるのかもしれないが、他社を見ても過去横浜国大、小樽商科大、MARCH出身の役員もいたりするからやっぱり関係ないのだろう。 学閥よりあるのが、部門閥。あの人は鉄出身、…
前回譲渡制限の話をしたが、Tag alongというものがある。これはパートナーが第三者に譲渡するとき、同条件で自分の持ち分も売ってもらう権利。合弁事業をやると、パートナーがいないと成り立たない事業というものがある。(商社とメーカーでモノ作りはパート…
合弁契約書では株式譲渡に関して、様々な制限がかかる。一定期間売れない、Lock upや、譲渡する際に相手方の同意がMustになっている契約もある。こういう場合、パートナーにも逃げられないが、こちらも逃げられない仕組みで、これはこれでExitがしづらい。 …
投資家のリターンは、配当とキャピタルゲインであるが、それぞれに税金がかかる。海外投資であれば、例えば、現地で源泉税、国内で所得税がかかったりするが、Valuationをする際は、あくまで対象会社のAvailabile cashベースであり、投資家が払う税金は考慮…
以前紹介した通り、インタレストカバレッジレシオは、営業利益を支払金利で割ったもの。財務分析は第三者の決算書を評価することがメインであり、情報のAvailabilityに限界があるので、これしかできないとも言えるものの、本来であれば、以下のアプローチで…
まず、総借入対月商比は、短期借入の水準を見るものだと、個人的には考えている。 以前解説した通り、短期借入は運転資金「売掛債権+在庫ー買掛債務」イコールなるはず。従い、単純にこの2つを比べて、短期借り入れがもし多いのであれば、過去の損や固定資…
財務分析をする際、借入を何の指標で評価するか、ぴったりとした指標がなく、若いころはいつも頭をひねっていた。財務分析の本を読むと大体以下が載っているが、②固定長期適合比率は分かりやすいもの、①総借入対月商比、③インタレストカバレッジレシオは数値…
驚きのトランプ大統領誕生ですね。デーブスペクターがテレビでアメリカ国民は無知、無学と言っていたのが印象的でした。 さて、今後ですが、TPPが不承認となる等、アメリカが保護主義になり貿易が減ることで世界経済が減速すると言われています。円高になり…
新興国のValuationをするとき、まず問題になるのが、どこのリスクフリーレート、つまりどの国債の数値を使うか。 結論としては、ドル国債を使い、WACCを算出した上で、インフレ調整(+カントリーリスクプレミアム)したうえで、現地j通貨建てのWACCを算出す…
製造業 債権 100 債務 50 在庫 50 短期借入 100 =運転資金 固定資産 400 長期借入 200 自己資本 200 36% 総資産 550 総資産 550 卸売業 債権 250 債務 150 在庫 190 短期借入 290 運転資金 固定資産 50 長期借入 0 自己資本 50 10% 総資産 490 総資産 490
財務分析の教科書に、卸売業の自己資本比率は20%、製造業は30%程度は必要と書いてあるが、なぜ商社は製造業に比べて自己資本比率が低いか。 答えは、運転資金。運転資金とは「売掛債権+在庫ー買掛債務」から計算されるが、商社の場合は在庫や金融機能…
うちの新人に「この会社債務超過なのに、なぜ倒産しないのですか?」と聞かれたので、その答え。 まず債務超過とは会計上のBSで、株主が払い込んだ資本金等よりも、過去の累積損失が大きくなっている状態。つまり、過去、株主から預かった金を全てすってしま…
総合商社が、新規設立、買収に係わらず、広く世界で事業展開しているパートナーと合弁事業をやる場合、海外の競争法、特にEUと中国のFilingが必要となる場合がある。買収の担当者は、常にこのポイントを意識して、弁護士に独禁法の届出の要否を確認する必要…
前回、負債コストは、企業の借入コスト(表面利回り)を使うが、理論的には期待利回りを使うべしと説明した。ではどうやって期待利回りを出すか。やり方は2つある。 1つ目は、企業の倒産リスクと清算配当に前提を置き、倒産リスクを推定し、期待リターンを…
以前負債コストは、企業の借入コストから推定するのがPracticeであることを説明した。実務ではそれで全てであるが、今回は負債コストの理論をもう少し掘り下げたい。 CAPMで使用する負債コストは、実際は企業の借入コストではなく、投資家の期待利回りを使う…
善管注意義務を東芝のケースで考える。 ご存知、東芝の不正会計であるが、前回の内容から以下がポイントになると思われる。 取締役が直接不正会計を指示したとなれば、直接違法行為となり、アウト。チャレンジいう名の、達成不可能な予算(不可能かどうかが…
まず、善良の意味は専ら会社の利益の為権限を行使することを意味する。当たり前だが、私的な利益のために取締役は働いてはいけない。しかも”専ら”がポイント。 次に管理者としての注意義務は、経営判断の合理性と監督義務の2つ。 経営判断の合理性について…
私の部下の新人に、「商社に入ったら、バリバリ海外出張して、大きな買収やるのをイメージしてたのに、入社してから、研修ばかりで、ほとんどまともな仕事をさせてもらえない。」とクレームされた。 流石が現代の新人、ある意味意識が高いなと思いつつ、私の…
人にもよるし、部署にもよるが、一般的にはそれほどでもないとうことになると思います。特にコンサルや投資銀行に比べれば。 私が若いころは、本当に激務で、当時は寮に住んでいたが、夜11時前に寮にいる人はほとんどまれで、みんなwork hard play hardで、…
コーポレートガバナンスというと分かりづらいが、経営の効率性を担保することが目的であり、その定義を一言で言うとダメな経営者をクビにする仕組みということになる。 といことでいくら社外取締役とか指名委員会とかあっても 実態面でその社長をクビにでき…
答えは頭がいい人もいる。私の学校では、やはり欧州のコンサルの社費で来ている学生はびっくりするぐらい優秀だった。一方、普通、たまにはアホもいるので、必ずしも優秀とは言えないものの、感じたのは私が勤める総合商社よりも私の通ったビジネススクール…
以前は、MBAに行くなら社会人経験5年ぐらいした28歳で行くことをお勧めしたが、私自身は33歳でMBAに行った。以下、良く聞かれる質問に答える。 ・みんな若いのに浮かないか? 答えは、全然浮かない。まず、日本人は見た目が若く見えるので(Or 外国人が老け…
高橋さんの記事に、「政府(含む日銀)のネットの負債残高は150兆円程度で、強制的に税金を徴収できる徴税権があり、毎年30兆円以上の税金徴収からその資産価値は数百兆円以上だろう。よって政府は債務超過ではない」という趣旨のものがあった。 ファイナン…
DCFによる価値評価は、Cash flowと割引率からなる。事業計画の通りにCashを創出できないリスクをいかに反映させるかがポイントとなるが、原則、Cash Flowに感度分析をするなどして、そのリスクを反映させ、Cash Flowに反映できないものを、割引率を上げてバ…
答えは単語。TOIEC730以下の人は原因は単語力。いろんなものに手を出す前に単語をやりましょう。語学は地味な作業のカタマリなので、仕方ない。 1点注意点としては、英単語を見て、最長で1秒で意味が出てくるまで仕上げること。このスピード感がリスニングで…
これも会計と似ていて、ビジネス法務検定がお勧め。2級まで取ると民法、商法、下請法等の基礎知識がつくので是非お勧めです。1級も少し大変ですが、商社で投資をやろうと思うなら効率のいい勉強法でしょう。分厚い基本書を読むより、早く効率的に知識を身に…
これは間違いなく、簿記3級。1カ月くらいの勉強の割には、会計の全体像が分かるので、全てのビジネスパーソンにお勧めできます。会計はビジネスの世界の共通語です。 投資を仕事にしたいなら簿記2級はMustかな。 あと、連結、ヘッジ会計、税効果会計等も簿記…