MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

戦略

戦略論を勉強することの実益

戦略については、いろいろ書籍が出回ってますが、きちんとした教科書を1冊しっかり読むことを私はお勧めしてます。(お勧め書籍 戦略本 - MBA x 総合商社道場) 一方勉強したところで、いきなり自分のビジネスが強くなるわけではなく、なんというか即効性に…

ブルーオーシャン戦略

橘玲さんの記事で、ブルーオーシャンとニッチの違いについて、説明がありなるほどと思ったのでシェアします。 要は、ブルーオーシャンは、ライバルのいない巨大市場を意味し、一方、強力なライバルのいないところでそこそこ成功するのがニッチ戦略とのこと。…

お勧め書籍 戦略本

戦略についてのお勧め書籍はロバート・M・グラントの現代戦略分析。あと楠木建さんのストーリーとしての競争戦略もわかりやすいと思う。 ポイントは、戦略本は、考え方のベースとなる考え方を入れるのが大事なので、私はグラントの教科書で世の中に普及して…

選択と集中

選択と集中はよく聞くフレーズだが、個人的には時代遅れのような気がしている。 世の中は不確実であり、これに対応するには選択肢を広く持ち、コミットを遅らせるのが定石である。選択と集中によりコストを減らすよりも、企業の体力が持つ限りはできるだけた…

ポーターの基本戦略

ポーターの基本戦略は、低コスト、差別化、ニッチ。ニッチは、究極の差別化(競合しないくらい、他社と異なることをする)なので、実質は低コストと差別化の2つ。 言っていることは単純で、差別化されているのであればその商品は売れるが、差別化されていな…

商社マンは絶対この違いを理解しないといけない 事業戦略と全社戦略

実は戦略には2種類ある。みなさんご存知のポーターの基本戦略(差別化、低コスト、ニッチ)や競争優位性、3C分析等は事業戦略の範疇にあるが、実はこれとは別に全社戦略というものがある。全社戦略は、総合商社みたいな、多くの事業を傘下に持つ企業(以下…

顧客価値の意味 商社人でも最低おさえたい

顧客に何を売っているかを問い続けるのはマーケティングの基本。スタバのThird place(自宅、職場以外のくつろげる場所)は有名だが、単純に商品・サービスを売っていると考えるのではなく、なぜ顧客が買ってくれるのか、どこに価値があるのかを考えることが…

経営戦略の目的

経営学では、維持可能な業界平均以上の利益(sustainable superior profit SSP)を上げることが経営戦略の目的と言われる。 ポイントは、経営戦略の目的はただの利益を上げることではなく、①維持可能な、②業界平均以上という2つの条件がつくこと。 式で表す…

戦略の2つの学派(ポジショニング派とケイパビリティ派)

戦略にはポジショニング派とケイパビリティ派の2つの学派があるというと難しく聞こえるが、実は非常にシンプルな話。 ポジショニング派は、ポーターのFive forces、つまり外部環境をベースに競争が少ない儲かる業界で勝負しましょう、という理論。 ケイパビ…

3C分析とSweet spot

ご存知の通り、戦略構築に当たっての基礎となるのが3Cであり、戦略は突き詰めると明確なSweet Spotを持つことである。Sweet Spotとは、顧客のニーズがあり、自社が提供できる価値であり、一方、他社が提供できない価値を言う。現実的に自社が提供できて、他…

戦略とマーケティングのkey questions

MBAでは、繰り返し、以下の3つの質問を考える訓練をする。いろんなフレームワーク、理論があるが、突き詰めると以下の質問に明確に答えるのが、一番大事なことになる。 ・To Whom:顧客は誰で、その満たされていないニーズは何か? ・What : 商品・サービス…

使命、行動指針、ビジョン、戦略との違い

ただの頭の整理ですが、使命、行動指針、ビジョン、戦略との違いをまとめました。 ・使命(mission):存在意義 ・行動指針(Values and principles):何に価値を置き、どのように行動するか ・ビジョン(vision):ありたい姿 ・戦略( Strategy)の目的:ビジ…

商社の若手は理解してるか? 戦術と戦略の違い

まず、定義から。以下の通り。 ・戦略(Strategy):目標達成のためのリソースの配置に係わる全体計画。長期。 ・戦術(tactics): 個々の具体的な方法・手段。短期。 実はこの線引きは明確でなく、よく新聞や会社でもこの2つを混同しているなと 感じるこ…

戦略論 業界の定義 どこまでが同じ業界か?

5Forces、3C、SWOT等の業界分析を行う際に大事なことは、適切に業界を定義することである。単純に製品(自動車、時計)=業界ではない。 業界分析を行う際の業界の定義は“「互いに代替可能な製品をつくっている会社の集団」”となる。この代替可能性は需要と…