MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

best owner

久しぶりの更新で大変失礼しました。今年ボチボチ更新しようと思います。

 

投資会社が投資ポートフォリオのEXITする考え方でBest Ownerというのがあります。つまり、投資先にとって、自社がベストな株主かで継続保有するかどうかを考えるということです。たとえば,

親会社の事情で、成長資金を提供できない等の事情がある(子会社の成長が止まる)、あるいは、A社に売り渡した方が、A社ビジネスとのシナジーで子会社の成長を促進できるといった感じです。

 

これだけ聞くと、なんか子のために一歩引く、健気な親の姿が目に浮かびます。また、よく聞くのは、子会社の成長はわかるが、子会社の連結PLがないと決算が作れないよなんて声が聞こえます。

 

でも私が思うに、Best ownerに売り渡すのは親会社にとってもメリットがあるんです。

 

つまり、Best Ownerは今より企業価値を大きくできるとせば、そのシナジーの一部を買収価格にのせてくれるわけです。とすると、売り手は、継続保有するよりも大きい対価かが得られるというメカニズムになります。

 

ということで、Best Owner理論は親会社・子会社の双方の幸せにつながる考え方になります。