MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

マルチプルの分析

前回、Transactionマルチプルの説明をしました。これはライバル企業のA社はB社に昨年EBITDA10倍で

買収されたので、我々が今買おうとしている会社もEBITDA10倍で評価しようというものです。もし、ターゲットとA社が類似企業であるとすると、市場の目線の参考になるので、相場感を知るうえで有用といえます。一方で、まず本当に類似か?という問題。(テスラとトヨタは同じ自動車業界でも成長余力は違うし、トヨタと日産だって競争力が違います) その業界全体のトレンド、マクロは参考になるとして、会社によって今後の成長スピードは当然異なります。 さらに、シナジーについては買い手によって、当然Valueが違います。B社がA社を買うことに

よる創出できたシナジーを自分が同じことができるかは全く別問題ですよね。

 

なので、単純にBが10倍で勝ったから、自分も10倍で買うのではいけないのです。上記を参考に自分で違いを理解しながら、分析をすすめ、本当の価値にたどり着くのがゴール。