MBA x 総合商社道場

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EBITDAマルチプルの種類

前回、EBITDAマルチプルは、EVを直近決算のEBITDAで割るのか、翌期の予想で割るのかで当然数値が異なるという話をしました。投資銀行の実務では、実績と予想の両方を使い、レンジで出すということをやっていたりもしますが、本来的には、予想のEBITDAがより正確といえます。というのは、株価は当然将来の業績予想を元に値段がつくからです。EV100、前期のEBITDAが10なら10倍。予想のEBITDAが20な5倍です。この予想数値の確からしさにもよりますが、投資家はこの20という収益をベースに株価を考えるわけです。