2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
この前、セグメント別WACCを説明しましたが、期間毎にWACCを変えるというのもあります。たとえば、ベンチャーで立ち上がりの5年だけ高いWACCを使ったり、インフラ案件で建設期間だけ高いWACCを使い、安定期に入ったら引くWACCに切り替えるといった具合。 WAC…
事業部毎にWACCを変えるというのがあります。セグメント毎に類似会社を選びwaccを設定する、この前の続きでライザップでいえば、健康事業と再生事業でWACCを分ける。ライザップの投資は赤字会社を安くかい、黒字化して儲けるという超ハイリスクな事業をやっ…
総合商社は言わずもがなコングロマリットであり、MBAの教科書的にはコングロマリットディスカウント、つまり、分割してバラバラにして合計した方がEVが大きくなるというのが理論である。一般に、コングロマリットディスカウントは、一言でいえば、事業間で生…
なぜ経営者はM&Aが好きなのか? 私の答えは3つ。 1.PLが増える 今の会計ルール上、買収し20%以上の出資をすると被買収先のPLが連結決算上くっついてきます。従い、買えば買うだけ見た目上は増収増益になるので、成長を演出できます。(もちろん、買収資…
最近、マスコミをにぎわしているライザップ。業績不振企業を純資産以下で買い、負の暖簾による一括利益計上でPLを作っていたとのこと。業績を右肩上がりに見せて、成長を演出、今年6月に350億円を高値で増資しているあたり、んー、品がないといったら言い…
本ブログ、ファイナンス、M&A、総合商社、MBAに関して質問、意見があればお願いします。励みになりますので。ただし、片手間でやっているのですぐのレスは難しいのと、回答はあくまで参考意見になりますが。
会社を売るときに競わして値段をつりあげるというのが、会社を高く売る、コツなわけで、一方、買い手はいかに関係を築いて、相対に持ち込むというのが腕の見せ所になります。 ということで、売るなら入札というのが基本ですが、相対の良さもあります。以下の…
前回、入札では、価格と確実性が大事だと説明したが、それ以外の要素を説明する。 まず、買い手の素行。LOIレベルではいい価格を出しておいて、優先交渉権をとったら、手のひら返しして、買い叩いてくる会社もある。過去のトラックレコード・評判等で信頼で…
入札でMAをする際、価格が一番高いところが競り落とすのが基本であるが、それ以外にも選定基準がある。価格の次に大事なのは確実性だ。つまり、Prefered Bidderに選んだらきちんと買ってくれるか。ポイントはいかの通り。 1、ファンディング 買い手にお金が…