MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

永久成長率の設定 DCF

ターミナルバリュー(TV)の計算に使う永久成長率の設定の考え方は、一般的にインフレ率か事業の成長率か、その両方を掛け合わせたものの3つがある。 私の意見では、事業計画は事業が安定するまでの期間を作るのが基本なので、その期間が終了すると事業の成…

生産性を向上させる施策

生産性の議論はメディアを見ても、働き方や自動化等が多いのだけど、アメリカ等との比較で、日本の労働者の勤勉さと賃金の低さを見ると、問題はPricing、値付けのような気がします。 いいものを安くというのは消費者にはありがたいですが、おいしい牛丼や天…

議決権行使助言会社(iss等)って何という人に解説しました

議決権行使助言会社を新聞等でよく見るようになりました。米ISSや米グラスルイスが大手。 ビジネスモデルは株主総会の議案に対して、株主が賛成か反対の意見をレポートにしてそれを 機関投資家に販売し収益を上げます。 投資家はなぜ買うかというと、分析す…

M&A におけるコントロール/議決権の考え方

前提は、過半数で普通決議、2/3で特別決議。自社ともう1社で合弁。 出資比率が 1/3超 パートナーが会社をコントロール・自社は特別決議について拒否権 過半数 自社が会社がコントール。パートナーが特別決議について拒否権 2/3超 自社が完全支配 M&Aの基本に…

Showroomの記事について

https://president.jp/articles/-/29600 Showroomについての記事がありました。官報等から丁寧に数字を拾ってすごいですね。 “価値が1/10に”とありますが、わずか12百万円のために、Down roundするかなという疑問がわきますが。 この記事では、DCFによる評価…

M&A取引におけるお行儀、評判

M&A

M&Aでは、LOI(意向表明書)で取引の大枠を握りDue Deligence(DD)に入り、株式譲渡契約(SPA)、そしてクロージングになるわけですが、通常、法的拘束力が生じるのはSPA締結であり、それまでは基本、Non-binding baseになります。 もちろん、買い手からすれ…

M&Aの心構え 失敗する価値のある案件

M&Aは、失敗がつきもの。もちろん、成功確度を高めるのが大事であるものの、実際にはどうしても失敗するときは失敗します。外部要因もあります。 そこで大事なのは、失敗する価値のある案件をやるということ。あとから、なんでやったんだろう、と思うような…

M&Aの心構え 良い案件

M&A

良い投資案件をやる、これが我々の究極の目的にはなるものの、実際には難しいです。 前から言う通り、ほとんど買値で勝負は決まる一方、高い値段を出さないと競合に勝てないのも事実。 従って、マインドセットしては、「良い案件をやる」のではなく、「良い…

M&A案件の規模と手間 案件の大小で実は手間は変わらない

M&A

M&Aで500億円の案件と20億円の案件の手間は実は変わらない。もちろん、FAに払うFeeは違うし、人事DDなんて小さい規模の案件では外部を使えない等々の違いはあるものの、本質的には変わらない。 会計、法務はもちろん、ビジネスDDだって必要。社内説明も基本…