MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

商社の新人はいつになったら一人前になるか?

私の部下の新人に、「商社に入ったら、バリバリ海外出張して、大きな買収やるのをイメージしてたのに、入社してから、研修ばかりで、ほとんどまともな仕事をさせてもらえない。」とクレームされた。

流石が現代の新人、ある意味意識が高いなと思いつつ、私の答えは、「いいけど、逆に何がいまできるの? せめて、ファイナンス、会計、税務、JVA、SPA等々の知識があれば、いつでもプロジェクトに入れてやるぞ。でも君は給料をもらう立場。学校じゃないんだから、勉強のために無理に土俵に立たすことはしない。まずは自分で努力してスタートラインに立つこと。各分野の厚い本を4,5冊読みなさい。」と冷たい回答をした。

今の商社の業務って、求められる知識量が半端なくて、毎日2時間、仕事以外に勉強しても、早い人で5年、普通の人で10年ぐらいは、一通りの知識を身に着けるのに時間がかかる。(そして、いつまでもやらない人は、30、40歳になってもスタートラインに立てない)。更にヘッドとしてプロジェクトを回せるようになるのに、もう10年といった感じ。

ということで、登る山は高いということを覚悟して、倦まず弛まず、日々努力が必要ということです。短期間で身につくものは短期間で廃れるのだ。因みに、スタートラインに立てた人には、年次に関係なく、どしどし仕事をやらせてくれるのも、商社のいいところです。是非、志の高い人に入社して欲しい。