MBA x 総合商社道場

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ファイナンス マルチプルとDCF どちらを使うべきか

以前、話をした通り、両方でValuationするのが基本。マルチプルとDCFの違いを比較し、間違いの気づきの機会にする。

変数がEBITDA、倍率(そのデータの元になる類似企業)のみのマルチプルに対して、DCFは事業計画はもちろんのこと、永久成長率や割引率だっていくらでもいじれるDCFは変数が多すぎなので、個人的にはマルチプルの方が分かりやすいと個人的には思っている。大体、DCFで使う5-10年後の事業計画なんて当たらないだろう。一方、マルチプルは、足元のEBITDAと、倍率も低成長なら5倍、高成長なら10倍とおけば、まぁ、外れない。

一方、DCFが向いているのは、Cash flowが見えているインフラ投資や債権はDCF。例えば、インフラ投資で最初の5年は加速度償却で税メリットがあったり、10年後から収入のフォーミュラーが変わったりし、Cash flowが常に一定にはならないときがある。こういう場合は、きちんと年度毎の計画を作って、DCFで評価しないと正確な価値は図れない。