事業会社のM&A担当はおさえたい M&Aの儲け方
投資の儲け方は以下の4つしかない。事業投資をやる際に自分はどこで儲けようとしているのか、頭の整理が必要。
1.安く買って高く売る
企業買収をする際に本来価値に対して安く買う。(現金化を急いでいる売り手の足下をみて買いたたく等)and/or 売り際にauctionで値段を釣り上げる等
なんだかんだいって、プレミアムを抑えて安く買う投資が成功する。
2.利益(EBITDA)を増やす
これが本来のM&Aの王道で、シナジーや企業努力でEBITDA(cash )の創出を増やす。おさらいになるが、EV=EBITDA×マルチプル。
3.マルチプルを上げる
EV=EBITDA×マルチプルから、マルチプルを上げるとEVがあがる。ではどうすれば上がるか。マルチプルはWACC▲成長率。そしてWACCは期待収益/ROIC(その裏返しでリスク)。以下、項目毎に具体例。
- 成長率:成長が見込める新規事業を始める、新興国に進出する
- ROIC :経営努力により収益性を高める
- リスク:事業リスクを減らす。例えば、キーとなるライセンスの期間を延長する、新商品の開発を終了させ、収益化する。プラントを完成させる等
4.LBO
PEが良くやるLeveraged buyout。レバレッジを高め、株主レベルのリターンを上げる手法。複雑なので、また今度。