MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

コーポレートガバナンスの良記事

 

以下の記事を見つけましたので、シェアします。アスクルモデル等非常に勉強になります。

 

コーポレートガバナンス最大の機能:取締役会と役員選解任のあり方と事例について | Signifiant Style

 

これを見てて思うのは、社外取締役を会社が選ぶ構図がやっぱり歪ですよね。社外取締役は株主の代弁者であり、その意味では株主が選ぶのが筋な気がします。ただの思い付きですが、選挙みたいに、株主の誰かが立候補して、投票で決めるみたなプロセスもあってもいいかなと。

もっとも、当面は機関投資家や前にも紹介した議決権行使会社が活躍するんでしょうね。

議決権行使助言会社(iss等)って何という人に解説しました - MBA x 総合商社道場

 

 

 

ブラジルレアルと新興国投資

ブラジルレアルがすごいことになってますね。なんと本日(5/11)は、1ドル5.8レアル。この10年で見ると、2011年は1.5レアル、私が案件をやっていた2016年とか2.8レアルなので、今はその半分の水準です。正直驚きを隠せませんね。

 

やっぱり新興国投資はハイリスク・ハイリターンだなとつくづく思う次第。一方で、Equityの価値という観点でものを考えると、今は政策金利SELICが2016年は14・25%だったのに対して、5月6日に3%へ引き下げを発表しており、これも驚きの下がりっぷりです。ご存知の通り、WACCはリスクフリーレート(リスクフリーレート+株式市場プレミアム×β)をベースに作られるので、今は当時に比べればWACCが下がり、株式価値も上がっているはず。なので、もちろん今の為替はブラジルリスクでレアルが下がっているのものありますが、金利部分の影響も当然あるはずなので、為替は負けても、WACCが下がった効果でいくらか取り戻しているはずということに理論的にはなります。

 

更に言うと、為替リスクはやはりポートフォリオでリスクをマネージしなくてはなりません。投資家として目指すリターンは何%、リスクをどれだけ許容できるか。 損をすると、〇〇で失敗したという話にすぐなりますが、そんなことをいうと、誰も新興国に投資しませんので、このリスクはリターンの裏返しです。

個人的には、損してもいい範囲でブラジル投資なんておもしろいなと思ったりしています。(もちろん自己責任で)

 

 

リース会計とEBITDA

IFRSでは、リース会計が変わり、オペレーションリースについてはもオンバランスになりました。

ファイナンスリースと同じ)

具体的には、Day0でリース資産とリース債務の計上(公正価値と支払リース料総額の現在価値のいずれか低い金額)。以降は、従来リース料として販管費で支払っていたものが、このリース会計では、リース料を金利にわけて計上するようになります。

(旧)

売上高  100

粗利益   40

販管費     20

EBITDA  20

償却     0

営業利益  20

金利     0

 

(新)

売上高  100

粗利益   40

販管費     0

EBITDA  40

償却    18

営業利益  22

金利     2

 

ここでのポイントは、リース料が償却と金利に代わったことでEBITDAが増えるんです。

従い、EVも増えることになりますが、一方でリース債務を計上するので、Net Debtが増え、MV=EV-Net Debtなので、理論上MVは同じになるはず。(リース債務算出につかった割引率とEV算出に使うマルチプルが整合していれば)

 

リース料が現金流出が伴う費用である一方、上記でわかるようにEBITDAの計算に入らないので、EBITDA=FCFにはならない点。また、リース債務も忘れずにDebtに足さないといけない点は注意しないといけませんね。

携帯依存症

私は、携帯依存症ではないと本人では思っていますが、暇になるとついつい触ってしまい、時間がもったいないなと思っていました。 一瞬、ガラケーに変えるかと思ったりしましたが現実的ではないので、以下の方法で、携帯を見る時間を1/3に削減しました。

 

それはFacebook、Newspicks、Netflixyoutube等ついつい見てしまうアプリを携帯から削除し、これらが見たいときはIpadやPCで見ることにしました。そうると、携帯を開いても会社メールぐらいしか見るものがなくなるので、あまり携帯を手に取ることがなくなりました。

 

本当は会社メールやラインを削除したいぐらいですが、流石に日々の生活に支障がでるので、まだやってません。でもこれでも、大分削減できたので、お勧めです。

 

やっぱり、携帯見ても頭はよくならないので、本を読みたいですね。

Online でのMBA授業 Coursera

前にも紹介したかもしれませんが、以下のサイトでオンラインでMBAの授業を取ることができます。コロナで時間がある人は、興味がある分野を受講することをお勧めします。

 

Coursera | Build Skills with Online Courses from Top Institutions

 

基本有料サイトですが、通常コース(講義に"speciallization"と書いてないやつ)ならば、無料で受けられ、コマ数もそこそこあります。やり方は、お気に入りの講座を見つけたら、受講ボタンをクリック。ここからがポイントでCertが取れる有料コースではなく、左下にある”Audit"というとても小さいボタンをクリック。そうすると、無料で受講できます。

 

私は前から人事系の知識を体系的に入れたいなと思いましたが、たまたま私の出資校の授業を受けましたが当時を思い出すぐらい質の高いものでした。

 

英語になりますが、字幕もあるので、無料とは思えない質です。

 

しかし、MBAのナレッジって最早無料なんですね。やっぱり、議論やチームビルディングがMBAの価値でしょうか。もっとも、家でオンラインで、当時と同じ勉強量ができる勤勉さはありませんが。

コロナと株式価値

在宅勤務だとなんか筆が進みませんね。

 

さて、株の暴落が続いている今日この頃ですが、株を買おうか迷う今日この頃です。

 

前にも触れたとおり、株価=時価ではありません。ファイナンスの理論では、将来計画を作りそれをWACCで割引(DCF)で時価を算出します。従い、コロナの影響というと、足下の事業計画にどうその影響を織り込むかということになります。

 

一方、株価は、どうしても投資家の財布事情に影響されます。コロナで資金が枯渇したり、Risk averseになる投資家がどうしてもいるので、結局”売り”が多くなり、相場は崩れがちになります。

 

したがい、金があるなら、今株を買うのも悪くないと思うものの、今のコロナは一体どれくらいの期間続くのかが見えないのがミソですね。どの予測も上期はマイナス成長、下期から昨年並みみたいな計画になってますが、これが半年、1年延びるとどうなるか、それが金融危機にも飛び火してとかなると、事業計画自体が立てづらく、信ぴょう性がないものになります。

 

正直コロナは読みづらいので、リスクを取れない人は買わないのがいいでしょうし、買う人も、今後小分けに分散しながら、買うのがセオリーかもしれません。

記事:なぜいま若手は総合商社から去っていくのか

以下の記事を見つけたのでシェアします。

 

なぜいま若手は総合商社から去っていくのか|遼 for Compass Posse|note

 

今の若手はこういうアプローチで物事を考えるだと改めて思いました。ただ、私は思うのは、会社は学校ではないのでスキルを学ぶためにいる場所ではなく、付加価値を提供し、自己実現をするためにいる場所だとおもうので、そもそも違和感があります。

 

商社には商社、コンサルにはコンサル、投資銀行には投資銀行の仕事、存在意義があり、それに魅力を感じる人が集まればいいというのが私の考えです。

 

この記事では、以下のような記載があります。

(Quote)

商社で求められるのは、仲介業務も投資業務も広く浅く修めたハイブリッドなジェネラリストです。より深く専門的な部分は外部の専門家に外注します。従い商社では仲介も投資も「それなり」に出来る人材が求められます(これはこれで非常に貴重な人材だと思います)。その意味でファンドや投資銀行に比するとプロフェッショナルな投資知識を培う場所とは言い難い部分があります。

(Unquote)

 

では投資銀行に人が事業会社に来れば、活躍できるかというと多分Noです。なぜなら、PMIのスキルがないから。ファンドは近いかもしれませんが、ファンドだって、商社みたいに、豊富な商品知識・人脈を持ち、投資にトレード絡める、海外に展開する、他の事業と組み合わせるということができるかというとできないでしょう。

コンサルだって、経営できるかとういと、ナレッジや分析力はたまるでそふが、大事な経営スキルである人を動かす力が身につくというとそうではないのではないしょうか?

 

結局、その仕事、その仕事に必要なスキルが身につくはずであり、であれば、商社なんか経由せずそのままその道いけばいいと思いますね。

 

もっとも、横並びの人事にへきえきして人が出ているのは事実なので、雇用の流動化が始まってきた商社で、人材を引き留める人事制度が必要なのは間違いないですね。