リース会計とEBITDA
IFRSでは、リース会計が変わり、オペレーションリースについてはもオンバランスになりました。
(ファイナンスリースと同じ)
具体的には、Day0でリース資産とリース債務の計上(公正価値と支払リース料総額の現在価値のいずれか低い金額)。以降は、従来リース料として販管費で支払っていたものが、このリース会計では、リース料を金利にわけて計上するようになります。
(旧)
売上高 100
粗利益 40
販管費 20
EBITDA 20
償却 0
営業利益 20
金利 0
(新)
売上高 100
粗利益 40
販管費 0
EBITDA 40
償却 18
営業利益 22
金利 2
ここでのポイントは、リース料が償却と金利に代わったことでEBITDAが増えるんです。
従い、EVも増えることになりますが、一方でリース債務を計上するので、Net Debtが増え、MV=EV-Net Debtなので、理論上MVは同じになるはず。(リース債務算出につかった割引率とEV算出に使うマルチプルが整合していれば)
リース料が現金流出が伴う費用である一方、上記でわかるようにEBITDAの計算に入らないので、EBITDA=FCFにはならない点。また、リース債務も忘れずにDebtに足さないといけない点は注意しないといけませんね。