なんでサラリーマンはやる気のないオヤジなるのか?
MBAの時にならったのモチベーションの源泉。
1.報酬(含む出世)
2.自己成長
3.他人への貢献
総合商社を含む終身雇用の会社は、早ければ30代、どんなに遅くとも50歳にはその人がどこまで階段を登れるか、勝負がつきます。若い時は出世やスキルを身に着けたい(自己成長)というわかりやすいニンジンがあり容易にがんばれます。一方、40-50になると、役員になるごくごく一部の人材を除き、天井にぶち当たり、また転職マーケットも実質的に閉じます(そうなると自分に投資してスキルを身に着けるモチベーションがなくなります)。 おまけに、年下だったり、なんでこいつがという人が出世して、自分の上司になったりします。(男の嫉妬は女性よりもタチが悪いことは有名です)
そうすると、残るモチベーションは、生きている限り、損得なしで成長したいという人としてのまじめさ、また金とかじゃなくて、誰かの役に立ちたいんだという利他の精神がサラリーマンの50代のモチベーションをささえることになります。何の得にもならないことをする、いい意味でバカなひとです。
サラリーマンとして、私もこういう人を目指さないとといつも思ってます。かっこよくいえば、プロとしての誇りですかね。
記事 佐藤優と丸紅國分会長の対談
佐藤優さんと丸紅國分会長の対談がのってました。
國分文也(丸紅株式会社取締役会長)【佐藤優の頂上対決/我々はどう生き残るか】(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
「僕も入社式の時などに言うのですが、どんなに小さくても背中に日の丸を意識しろって。そこは企業であってもナチュラルに持ってないといけないと思う。」
「日本を一歩出たら、日本代表という感覚は持っていないと。」
「私たち商社パーソンは、数字だけ追いかけているように見えるかもしれませんが、やはり国益を考えているし、日本がバカにされると悔しく感じる。我々が仕事できているのは、後ろに日の丸があるからです」
こういった心意気は商社パーソンとしてもちたいところ。
ついでに、以下もいかにも商社らしい。
「商社パーソンですから、あえて言うと気配りという意味での「忖度」も必要です。」
国内MBAは行く価値があるのか?
まず、よく聞く、国内MBAに行く意味があるかという問いについては、勉強するんだから、意味があるに決まっています。そこで学んだことは絶対に無駄になりません。学費も機会損失も海外留学に比べるとはるかに負担が軽いのです。
国内MBAで私が物足りないなと思うのは、やはり、トップクラスの外国人が来るような学校になってほしいと思います。欧州のMBAは自国の学生の比率は20%、80%は外国人です。
想像してください。土曜日に東京のキャンパスで、超優秀な外国人に囲まれ、世界トップクラスの教授から英語で授業を受ける。もしこんな環境が日本であったら、絶対に日本の企業も強くなるはず。
是非、日本のB-schoolは未来の日本のためがんばってほしい。
記事「MBAで学んでも結果が出ない人」の残念な理由について
「MBAで学んでも結果が出ない人」の残念な理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
という記事を読みました。ここでは、MBAで学んでも結果が出ない理由として以下が挙げられています。
一方、私のMBAの経験からあんまりしっくりきません。以前の記事(MBAのレベルは低い? - MBA x 総合商社道場)に書いた通り、そもそも私の学校では、間違いなく私が現役のうちは使い続けるだろう基礎となるフレームワークしか基本勉強しないし、それを徹底的に使えるまで鍛えられるので、表面的な理解にとどまるとか、コンセプトの裏をみないとか、そんなことはまず起こりようがないと思いました。
もっというと、そもそもMBAに行ったからといって、必ずしも結果がでないのは当たり前です。フレームワークだったり、ビジネスに必要な基礎知識を体系的に叩き込んでくれるのがMBAであり、そもそも、「勝利の方程式」みたいなものは世の中に存在しませんしね。MBAという学校の場で知識と人間力を鍛えてもらい、ビジネスパースンとして、一回り成長する、MBAという場はそれ以下でもそれ以上でもないと思います。
M&A シナジーなんて出たことがない
私はシナジーが嫌いだ。シナジーはM&Aの世界において一番のmagic wordなんだろう。
もちろん、M&Aの本質は、オーナーが変わることにより、シナジーが生み出され、100のものが130や200とかになり、それを売り手と買い手が山分けする win -win の取引であるというのも理解しているし、またシナジーがないと入札に勝てないという現実も理解している。
一方で、シナジーがあるために、本来、買値を死ぬほどネゴらないといけないのにネゴらない、実現するかわからないのに社内外に説明をつけるために無理やり絵を描くという弊害がおこる。
というか、コストカット以外のシナジーでシナジーが生み出されるって実は超レアで、実際はただプレミアムを払うだけというのが普通なんだってどれほどの人が認識しているんだろう。
そんな現実を知ったうえで、買値を1ドルでも値切る、シナジーというからには死んでもやり遂げるという緻密な契約と強い意志を持つ人が、本当のM&Aのプロなんだと思う。
MBAでの韓国人の友人との会話
留学当時、某有名経営者がHarvard時代、”韓国の友人と腹を割って話し合った。立場は違えど、お互いを理解できるものだ”と語っていた記事を見て、そうかーと思い、私も韓国人の友人に話をしたことがあります。
私「〇〇(友人の名前)、今、竹島/ドクトで日韓もめているけど、どう思う?」
友人「えー、お前興味あるの? 俺は全く興味ないし、ニュースも見てない。そんなことより、ビールを飲むぞ」
私の友人の問題かもしれませんが、こういうリアルさも留学のいいところかもしれません。
MBAでのコミュニケーション
以下の記事は、私のMBAでの経験に似ていて、内容も概ねそうかなと思います。
「人の話は最後まで聞け」というマナーは、世界の非常識だった (ムーギー・キム) | 現代ビジネス | 講談社(3/3)
ここに書いてない内容で私がAddできるのは以下。
・聞いていると発言できない。授業で同時に複数名が話し始めたとき、途中で辞めずに話し続ける。それぐらい図太くないと授業で発言できない。
・チームワーク日本人的な足して二で割る的な発想する人はほとんどおらず、Aさん、Bくんどっちの意見にするかの二択。結果がでなかったら選手交代といったアメリカの二大政党に近い発想の人が多い。(日本人的には折角、チームでやっているのにってもんもんとしてしまう)
・発言は質より、数を重視。
もっとも、ここに書かれている知識があると、「相手は人格攻撃ではなくて、単に意見を言っているだけなんだ」というのが分かるので相手の態度は理解できますが、私も海外生活は長いですが、全然慣れません。
因みに、救いなのはクラスメイトで、「俺はさー、自分の意見を言うより、聞くのが好きなんだ。学校を間違えた。」なんて弱気な発言をする人もいて、外国人にもいるんな人がいるんだなと
安心したりします。