M&A シナジーなんて出たことがない
私はシナジーが嫌いだ。シナジーはM&Aの世界において一番のmagic wordなんだろう。
もちろん、M&Aの本質は、オーナーが変わることにより、シナジーが生み出され、100のものが130や200とかになり、それを売り手と買い手が山分けする win -win の取引であるというのも理解しているし、またシナジーがないと入札に勝てないという現実も理解している。
一方で、シナジーがあるために、本来、買値を死ぬほどネゴらないといけないのにネゴらない、実現するかわからないのに社内外に説明をつけるために無理やり絵を描くという弊害がおこる。
というか、コストカット以外のシナジーでシナジーが生み出されるって実は超レアで、実際はただプレミアムを払うだけというのが普通なんだってどれほどの人が認識しているんだろう。
そんな現実を知ったうえで、買値を1ドルでも値切る、シナジーというからには死んでもやり遂げるという緻密な契約と強い意志を持つ人が、本当のM&Aのプロなんだと思う。