MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

M&A Valuationができる とはどういうレベルか?

ファイナンスの教科書を読んで、Valuationを勉強すると意外に簡単と思うはず。DCFももちろん簡単なのですが、PERなんて、対象会社の純利益に類似業者の倍率(時価総額÷純利益の業界平均)をかけて算出するだけ。使うのは掛け算ということで、算数の世界です。商社の若手でも計算自体は簡単にできます。

一方で、そのベースとなる以下のような知識をきちんともっているか、そこにValueがあります。

たとえば、PERを使う場合資本構成(

PERで資本構成を同じにしないといけない理由 - MBA x 総合商社道場参照)が同じでなければならないとか、類似は同じ業界である必要があるが、同じ業界の定義が大事。安定期に入った業界では各社の成長率は同じになるはずで、この考え方にそった内容になっているか、地域の違い、2つ以上セグメントがある場合等細かく考えて、類似を定義していかないといけません。

更に、PERの水準自体も他の業界と横並びで見て、おかしくないかをチェックする。なお、PERは 1/(ROCE -G)なので、資産利益率と成長率がたければ高いほど、PERも高くなるはず。

以上に見ていると、ファイナンスをよりつっこんだ知識、細部へのこだわり、経験(横並びでみれる、別これはデータをつかってもいいのだが)により、Valuationの質が変わったりします。

 

 

株式価値 /ファイナンス/PERで資本構成を同じにしないといけない理由

PERで類似業者を選ぶとき、同じ資本構成を選ばないといけません。理由は以下の通り。

 

A社 EBITDA 50  利払い 20 純利益30

B社 EBITDA 50  利払い 0 純利益50

 

 

A社 EV 1000 Debt 500 MV 500

B社 EV 1000 Debt  0 MV 1000

 

A社 EBITDA倍率 20 PER 16.7

B社 EBITDA倍率 20 PER 20.0

 

以上のようにPERは20と16.7なので、同じEBITDA倍率なのに

数字がゆがんでいます。

 

記事「日本の学歴が世界で通用しない理由」

 日本の学歴が世界で通用しない理由という記事を読みました。

https://news.livedoor.com/article/detail/17126971/

 

日本の大学は入口管理があって出口管理がないというのはその通りですね。

 

私が卒業したB-schoolも「当校の卒業生と名乗るならこのレベルには達しろ」という明確なラインがあり、また学生にもがき勉強させるために、一定数放校処分にして学校に緊張感を出していました。

 

Gradingも真剣そのもので、レポートを提出して、先生が赤ペンでラインをひき、コメントをくれるという点で日本の大学と違うな非常に感銘を受けました。

 

もっとも、海外の大学は人数しぼって、学費も年5万ドル程度するので、それがゆえにきめ細かい、本来あるべき教育ができているのだろうと。

 

一方、日本の大学は学部当たり1000人近い人数がいて、こういったら大変失礼になるが、商品価値の薄い薄利多売のビジネスしてきたわけで、これを転換しようと思うと、教員、教室、学生数、学費等々全てを変えないといけず、このビジネスモデルの展開をしようと思うと大抵のことじゃないなと思ったりします。

 

日本は最高学府の最高学府の東大さえマンモスなので、おそらく、これを変えるのはまず難しいと思うので、新しく作った方が早いですね。学費は高いが、少人数でみっちり教育、就職も抜群(日本の企業に普通に就職したんじゃペイできないので当然海外に送り出す必要あり)みたいなブランド校が日本にできるとおもいしろいなと思い付きで思ったりします

MBA留学中の家庭不和と解決方法

この前、別の学校のMBAに行った友人と話をしてて、

MBA中にお互い夫婦仲が悪かったという話題で盛り上がりました。

 

まだ子供がいない若いカップルなら問題ないものの、子どもいる場合、

夫はMBAのプレッシャー、奥さんは子育てストレスを抱え、

普通、めちゃくちゃ仲が悪くなります。

 

私も、MBA中は平日は子供を風呂に入れる以外は、全部勉強。

週末も土曜の午前中と日曜日終日は勉強で、家族の時間は土曜の

午後のみで、振り返ると本当にひどい生活で、当時小さかった

息子が泣きながら、「パパ遊んでよ」と泣きながら言われたのに、

「ごめん宿題があるから」といったことは本当に申し訳ないと今でも思います。

 

友人も、奥さんがスーパーで買い物しているときに、早く選べよと

イライラして、それが元で大喧嘩したと言ってました。

 

解決策としてはそんなにプレッシャーを感じずに、手を抜くところは

手を抜く。たとえば、会計なんて商社の人間は初めからある程度できるので、

単位が取れればいいぐらいの割り切りでまじめに勉強しない。

 

折角海外にいるんだから、勉強だけじゃないよねって、卒業した今だからこと

いえます。(当時はそんな風には思えませんでしたが)

終身雇用崩壊?だけど終身雇用は会社から従業員に一方的にGiveするものなのか?

トヨタ経団連の会長の発言で話題になっている終身雇用の終焉。確かに、ノースキルの学生を企業が一から育てるのでは間に合わないとか、事業の盛衰が激しい時代に、これ以上雇用を守りきれないとかその通りだと思います。

一方、従業員の視点で言うと、経営者も楽してきたよねと私なんて思ったりします。社員のロイヤルティーが高いのをいいことに、社外で一切不要の内向きの仕事を優秀な社員に散々便利使いさせたり(議事録や〇〇会議の資料作成)、世界レベルで見ると異常に安い報酬水準だったり、場当たり的な人事異動、適当な評価のフィードバック(年次があるから、真ん中でみたいな)。

ということで、当然、会社から従業員に一方的にGiveしているみたいな議論になりがちのこの議論ですが、実際は従業員と経営者の真剣勝負みたいな構図に変わるんだとせば、生産性向上にはいいかもしれません。

でも経営者の矜持、人間性尊重みたな、日本型経営は個人的な趣味で言えば、好きなのですが。

 

 

USと欧州のビジネススクール比較 その6 合コン

USと欧州のビジネススクール比較 その6として合コンについて話をします。

 

商社人らしく合コンと書きましたが、やっぱり欧州のMBAは一般ウケがよくないです。日本でもビジネスパーソンは当然その名知られてますが、普通の人はLBS、INSEADってどこ?ということになります。私の経験ではごくまれに、この人は受験に失敗してアメリカに行けなかったなんちゃってMBAという憐みの目で見られることもたまにあります。

 

一方、アメリカはHBSはもちろん、Undergraduateの大学の名前とかは有名なので(UCLAとかうちの母親でも知ってたりする)、その点、アメリカのMBAは(私は既婚者なので関係ありませんが)合コンウケとかいいんだろうなと想像したりしてます。

 

 

 

 

USと欧州のビジネススクール比較 その5 旅行

USと欧州のビジネススクール比較 その5として旅行について話をします。

 

MBAは休みが長いですから、旅行は大事です。これについては、欧州の方が圧倒的にいいと思います。

 

まず、アメリカは飛行機代が高いので、家族で移動すると国内でもすぐに1000ドルとかかかります。一方、欧州はLCCが発達していて、格安で動けますから、コストがそれほどかかりません。クロアチアやスペインやフランスやイタリアの地方都市等日本からはなかなかいけない場所にも気軽に行けます。

 

また、欧州はいろんな国にいけるので、雰囲気がそれぞれことなり、何より各国の料理が楽しめ、旅行に来た感がでるのですが、

 

アメリカの場合、基本、ショッピングモールとハンバーガーとステーキしかないので、あんまり旅行感がでません。(且つ前述の通りお金がかかる) 国立公園とか自然系はいいですけど。