MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

デューデリジェンスの流れ、目的―商社の営業はどういう観点でDDをしたらいいか?

ちょうど今プロジェクトをやっていて、初めてM&Aをやる若手(若手だけじゃないけど)がわかってないなと感じだので、商社の営業はどういう観点でDDをしたらいいかを書きます。

 

というのは、その若手たちは、膨大なデータを真面目に読み、この勘定科目はなんだろう、なんだこの異常値みたいに、細かく一生懸命クラリしてました。でも私はちょっと違うなと違和感が。

 

というのは、DDの目的は、究極、正確な事業計画を作ることになります。会計DDも法務DDも究極的にはこの目的になります。たとえば、会計DDで不良在庫があったり、変な利益操作がこれらを把握したうえで、これらのFactorを事業計画に織り込み、正確なプロジェクションを作る。 法務DDであれば、このレント契約が3年で切れる、4年目からは20%増しで事業計画はおこうと言ってぐあいに。

ということで、Fact findingは基本は外務の業者にアウトソースし、むしろ出てきた事実をどう事業計画に反映させるかをきちんと頭を使うのが仕事になります。本来、正確なプロジェクションをひくのがValueになるはずです。 もちろん、業者任せにせず、20%ぐらいの時間をつかって、きになるところは自分でクラリするのも大事ですが、あくまで、ビジネスチームとしては、一つ上の視点で、DDを俯瞰的に見ることが求められます。