海外子会社によるM&Aを本社はどういうスタンスでやるべきか
海外子会社によるM&Aについて、記事があったのでシェアします。この記事によると、海外子会社でM&Aをやる際、本社主導でやるパターンと現地に裁量を与えやらせるパターンと2つあるそうです。この記事では、日本企業は現地に裁量を与えるパターンが多いとのことです。
私の意見では、当然、本社でグリップを利かせてやるしかないというのが結論。理由は、記事にもあるとおり、失敗したときに、本社の取締役の善管注意義務違反が問われるから。
もう一つは、記事ではアメとムチでガバナンスを利かせるのが大事とありますが、私はこれはワークしないと思います。なぜなら、M&Aは結果が分かるまでにそれなりに時間がかかるものであり(通常、1-2年で減損までいかない)、一方、子会社の経営陣は、M&Aにより業務範囲が広がった、Payを上げろとなります。従って、たとえば、1-5年は給料アップ、減損が出るころには辞めているということもありうるわけです。
結論としては、しっかり本社でやりたい、やれる案件かを見極めないといけません。