海外 M&Aの難しさ
一般的に海外、クロスボーダーのM&Aの難しさは、情報の非対称性だったり、法制度や文化の違い等があげあれるが、私からすると、日本の本社人材が使えないということだと思う。
国内の会社であれば、社長はもちろん、マーケや販売が弱ければ適当な人物を出向させればいいが、海外の場合はいわばこういった即戦力が活用できないためTurn aroundが難しいということだと思う。(もちろん、出向者はいるが、言葉・人種の問題から、実務には入らず、計数系のとりまとめの仕事が多いと思われる)
従い、ファンド的に経営人材のプールを抱え経営者をすげ替えるといったアプローチをするか、時間をかけてローカルの人材を育てることのどちらかが必要であるが、どちらも日本企業はいまだにうまくいっているケースは少ないですね。
私の勤める会社でも20年前ぐらいからMAを繰り返している事業では、結構米人の人材プールが厚くなっているのもあり、彼らにDealをやらせると人脈といい、情報といい、スピード感といい、日本人ではとても追いつかないQualityでMAをやってくれたりします。もちろん、これがポイントなのですが、20年の歴史もあり、米人が我々の考え方やポイントを完全に理解してやってくれています。 こなると、かなりいい感じです。
もっとも、まだまだ数が少なく、また明確な方向性をもって、長い年月をかけて育てていくことが必要なので、このPracticeを拡大するのはそう簡単でありません。