デサント 伊藤忠によるTOB
最近忙しく少し遅くなりましたが、伊藤忠さんのデサントのTOBが成立しましたね。ドンキの時と違い、今回は通常TOBの相場30%のところ、50%のプレミアムを払うとのことで、伊藤忠さんの気合が感じられますね。
少し思うのは、今回のTOBはわずか10%弱を買い増し、議決権を40%にするというもので、もちろん上場会社で少数株主がいるので40%でも実権は握れるのでしょうが、一方、教科書的な支配権の過半数は取らなかった点です。
この40%はいろんな味方ができて、伊藤忠さんからすると、あえて過半数を取らずに、現経営陣と対話しながら、経営を続けていくということではないかと推察します。しかしながら、今回は敵対的買収で、現経営陣が退陣したりすると、40%しかないのに、社長は送るは、伊藤忠本体と取引するわということで、わずか10%のTOBで実権を取ってしまうようにも見えます。
今回、応募株数が買い付けを上回り、全株を売却できなかった一般株主が多数いると考えると、100%子会社化して非上場化してよと言いたくなるかもしれません。