Seller's DD セラーズデューデリジェンス
通常、DDは書いてがやるものであるが、実はSellerが自ら株式を保有し経営してきた会社のDDを売却前に行うことがある。私が思うメリットは以下3つ。
1、Deal Killerの発見
売り出す前に自分が気がついてないDeal Killerを発見することができる。一旦オークションを始めて、関係者も売却モードになってから、Dealをやめるとネガティブな影響が大きいので、事前に手が打てるメリットはある。
2、添付書類の作成
表明保証の例外として添付書類を売り手が用意する。(表明保証:添付の例外2件を除き、訴訟はないと記載) 通常、CFOや管理担当に記憶ベースで添付書類を作ってもらうが、これがそれなりにヘビーな仕事でまた精度も気になるところ。 Seller's DD をやれば、弁護士や会計士が作ってくれるので、安心。
3、交渉のプランが立てられる
Seller's DDでIssueをリストアップされれば、相手が突いてくるであろうポイントが事前に分かるので交渉プランが立てやすい。Seller's DDしない場合、自分が気がついてないポイントがあると、あとから価格を下げられたり、不利な契約になったりして、社内で怒られてするので、要注意。
もっとも、上記メリットがあるが、結局、商社の子会社なんて内部監査やインターナルコントロール、日々のやり取りで重要ポイントは全部把握している(はず)なので、その中で、費用と手間をかけてSeller's DDをやるかというと通常はやらないし、私も1回しかやったことない。