商社の投資
商社のオリジンはトレードであり、商社の投資もトレードから始まっている。
具体的には、取引維持のために、顧客の株式を一部保有したり、メーカーが海外に進出する際、現地の水先案内人として、一部出資したりするケースだ。
また、商社らしい投資としては、資源上流権益やインフラアセットへの投資に加え、三菱のKFCや住商のJCOMみたいに、商社が得意とするGreen fieldから事業を立ち上げるケースがある。
そして近年、三菱商事が”事業経営モデル”を掲げているように、出来上がった会社を買収し、深く経営に関与することで、企業価値を向上させ収益を上げる、プライベートエクイティ(PE型投資)のような投資が増えてきている。三菱のローソン、セルマック、伊藤忠のドール等はこれに当たる。次回以降、この商社のPE型投資について考察してみたい。