USと欧州のビジネススクール比較 その4 暮らし
USと欧州のビジネススクール比較 その4として暮らしについて話をします。
これについては、北米VS欧州のよりも都市VS田舎のGAPの方がありますが、敢えて、北米VS欧州の比較をすると、
北米(と英国)は英語圏なので、英語が通じ、子供がいる場合は英語環境を与えられるという意味で家族は北米の方がいい気もします。(欧州も片言の現地語ができれば生活可ですし、付き合いもMBAの奥さん同士は英語可で、子供もインターに入れれば良しという発想はあります)
一方、アメリカと欧州の両方に住んだ私の感想として、文化の深さと民度の高さから、人生において欧州に住めたのは本当によかったなと思います。アメリカは歴史がない国、且つ、なんだかんだお金の国なので、日本人からするとやっぱり薄っぺらに思えるときがどうしてもあって、その点、欧州はアート、ワイン等々素晴らしいと思える瞬間がたくさんあります。街を散歩するだけで楽しいんです。
また、MBA後のアメリカ駐在のチャンスと欧州駐在チャンスを比べると圧倒的に後者の可能性が低いはずなので(中でもフランス・スペインなんてほぼ皆無)、その点、MBAで欧州に行くというのはお得かもしれません。
USと欧州のビジネススクール比較 その3 就職
USと欧州のビジネススクール比較 その3として就職について話をします。
まず、日本での就職はトップスクールであれば、米国、欧州に差はありません。
私は欧州のMBAですが、同級生でコンサル、投資銀行他普通にいるので。
一方、海外就職という観点では、仕事の魅力度は圧倒的にアメリカが高く、その意味ではアメリカのビジネススクールに軍配があがります。ロンドン等のOpportunityはあるものの、欧州はその点渋いです。もちろん、私の同級生は欧州のMBAながら実力でアメリカの就職を決める人もいますが、卒業生がうじゃうじゃいるアメリカのMBAの方がアメリカの就職には有利です。
もっとも、ビザなしアメリカでの就職の難易度は相当高く、日本に帰ってきている人が多いという実態はあります。
USと欧州のビジネススクール比較 その2 ビジネス知識
USと欧州のビジネススクール比較 その2としてビジネス知識について話をします。
欧州のビジネススクールでもケースは当然アメリカ中心であるものの、いろんな国のいろんな題材に触れらます。フランス、スペイン、ドイツ企業のケースもありますし、アジアや南米等もカバーしてたりするのでアメリカ一辺倒の北米ビジネススクールと比べて欧州の持つ国際性は魅力です。また欧州のビジネススクールでも、AIや金融、ベンチャー等最先端のビジネスは当然コンテンツがそろっており、勉強の中味は全く遜色ないと考えていいと思います。
一方、私はアメリカ駐在して、金融の中心であるNY、石油産業のテキサス、シリコンバレー
と世界のビジネスの中心地がアメリカにあり、実際にそこにアクセスできるというのはやっぱりアメリカの大きな魅力だと思いました。ゲストスピーカーの質も当然アメリカの方がよいでしょうし。
若い時にアメリカの最先端にふれ、スケール感とスピード感にふれるのは個人的にはお勧めです。
USと欧州のビジネススクール比較 その1 ネットワーク
USと欧州のビジネススクール比較 その1としてネットワークについて話をします。
欧州の売りはDiversityであり、クラスメイトは国連さながら、全世界から人が集まります。従い、北米、南米、欧州、アジア、アフリカ、中東に人脈ができ、彼らと仲良くなることで文化の理解も進みます。コカ・コーラやペプシのケースの時に、ペルー人同級生がインカコーラの話をし出すみたいな面白さがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%A9
一方、北米のビジネススクールはアメリカ人が70%。しかも、アメリカ育ちの外国人もいますし、更に外国人も中国人・インド人が中心なので、どうしても偏りが出る。
もっとも、アメリカは世界のビジネスの中心であることは間違いないので、アメリカにネットワークができればいいじゃんと言われればその通りであり、この選択は個人のキャリアプランや好みによるところと思います。
ボストンの中華おすすめ
全然、ブログのテーマから離れますが、ボストンに旅行したら、おいしい中華を見つけたので紹介します。
中華街に行ったら、車が止められず、仕方なしにYelpで検索して見つけた店で、Noodle kingといいます。
ただの病院にあるフードコートにある店で、まわりはマクドナルド等の店ばかりなのに、この店は本格的な中華麺や小籠包が味わえます。アメリカで、且つフードコートでこんな中華が味わえるなんてということで少し感動しました。
https://www.yelp.com/biz/noodles-king-boston
是非、ランチで行ってみてください。
MBAは就職予備校?
MBAは就職予備校と揶揄されるぐらい卒業生の就職を気にします。これはある意味必然で、学費だけで1000万円近く、生活費や給料の逸失利益まで入れれば数千万円の投資を学生としては当然回収するのがMustです。これら学生はMBAのランキングを見ますが、これがまたもちろんアカデミックな要素もありますが、昇給率とか就職関連の指標も当然あるので、大学も自らのMBAをキャッシュカウとして維持するためにランキングも維持しなくてはなりません。
という現実がある中で、実は、高等教育機関としてのプライドか、教育の質にこだわる学校も結構あります。私は社費だったのであまり偉そうには言えませんが、やはり長い人生ロングターンで考えて自分を成長させてくれる学校がいいという意味では、就職予備校ではなく、きちんとした”学校”をこれからMBAを目指す人には選んでほしいなと思います。
じゃー、どこなの?というのは他校の悪口なるのでここには書きませんが、アルムナイに話をっけばすぐわかりますので、受験する前に調べてください。大事なポイントだと思います。