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MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

なぜ卸売業の自己資本比率は低いか?

財務分析の教科書に、卸売業の自己資本比率は20%、製造業は30%程度は必要と書いてあるが、なぜ商社は製造業に比べて自己資本比率が低いか。

答えは、運転資金。運転資金とは「売掛債権+在庫ー買掛債務」から計算されるが、商社の場合は在庫や金融機能のため、運転資金が大きくなる。この運転資金は通常短期の借入金で賄われる。この借り入れは、借入であるが、売掛債権と在庫が不良化しない限りは、商売をやめると返済が可能となる。(例:在庫を1億円持ち、借入が1億円あったが、在庫を全て簿価以上で販売すると、借入はゼロになる) よって、金融機関も商社の販売先等が優良であれば金も貸しやすい。

更にTrade主体の伝統的な商社は固定資産を持たない。固定資産を持つと、基本的には基本的には長期で回収する資産なので、銀行から借入100%賄うことは珍しく、一定割合で自己資金が入る。よって、製造業の自己資本は厚くなる。

このように、財務分析は機械的に比率を覚えるのではなく、なぜそうなるのかを考えるのが大事。