MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

PEファンドのEXIT

ダイヤモンドにJIPのオリンパスのカメラ事業のカーブアウト案件が紹介されてましたね。

https://diamond.jp/articles/-/241721

 

記事にある通り本買収額は、事業のターンアラウンドというよりは、EXITの絵をどう描くかという

点が大事です。

 

私は日頃からファンドのEXITは発想が豊かで上手だなと思ってます。商社だと、売却の情報が

漏れるのを非常に嫌うので、クローズにやるしかないということで、競合に数社声をかける

ぐらいしかやらないことも多いのですが、ファンドさんは結構発想豊かに、異業種にも視野を

広げて売り先を探します。当然、買い手が多い方が、値段は上がるので、正しいですね。

“この会社は意外に興味を持つかもしれない“というのは、まさにクリエイティブな発想になるので、

実は付加価値の高い仕事何じゃないかなと個人的には思っています。

 

日銀のETF購入

日経の記事を見ていたら、日銀のEFT購入を通じた間接保有の出資比率がユニクロ20%、ファミマ18%とか、あらためて見ると、結構すごい割合になっているんですね。

 

もちろん、ガバナンスの問題はさておき、需要が日銀に支えられているのを見ると、官製相場と言われても仕方がないレベルですね。最も、少なくとも日銀もコロナが落ち着き、正常化するまでは今のポリシーを維持するでんでしょうけど。

M&A 高値掴み

M&A 高値掴み

M&Aにおいて、「あの買収は高値掴みだ」と言われるが、これはどういうことだろう。

 

一般には、買収において、シナジーを見越して、プレミアムを払ったものの、実際にやってみたら、シナジーが創出されず、プレミアム分、損したというもの。つまり、M&AがDay0においてはプレミアム分だけマイナスのリターンであり、PMIでシナジーを出し、この損失を取り戻し、最終的にリターンを転じるべく頑張るのだが、実際はそうならないこともあるということだ。

 

さらに言うと、大体プレミアムを払うDealは、そもそも売り手の目線に合わせるべく、ストレッチすることが多いので、プレミアムだけでなく、スタンドアローンも実は相当背伸びしていることも多い。例えば、ベースの収益をEBITDA10で見ていたが、実はそれはピークで買った瞬間5まで減るなんてこともよくある。

 

プレミアムは所詮、スタンドアローンの30%が相場と言われており、極端に言えば、傷を追っても致命傷にならないが、スタンドアローンまで棄損すると、目も当てられない状態になる。暖簾も当然減損。

 

従い、プレミアムでがんばるとしても、スタンドアローンは冷静にというのが、私の経験則から来るアドバイスになる。

今年のMBA入学

 

WSJに以下の記事が出てました。例年合格すると84%は入学するのに、今年は59%だそうです。

What Will Business School Look Like in the Fall? - WSJ

 

たしかに、世界から集まる学生と濃い2年を過ごすのがMBAの醍醐味であり、自宅にこもってオンラインだと、その魅力は半減してしまいます。飲みにもいけないでしょうし。課外活動もできないし。もっというと、オンラインだと、英語のリスニングも厳しそう。(もっとも、英語が単に聞けないときでも、全部音声が途切れたことにして、”You broke up. Can you repeat again?"を連発するとかえって便利かもしれませんが)

一方、MBAのことだから、高い学費に見合う授業をきっとやるはずという期待(普段からオンラインのコースもあり慣れていますしね)と、またどうせ今日本にいても、コロナでロクな仕事がないよね という意味では、おもいきっていってみるのも手かもしれません。来年落ち着いている保証もないですしね。

まぁ、人生の大事な決断の一つなので、是非悩んで決断してください。

 

 

 

M&A「やっぱやめた」の記事

先日、このコロナ下で、M&Aを実行するかについて、このブログで取り上げましたが、

M&AにおけるブレークアップフィーとアサヒのABインベブ買収について - MBA x 総合商社道場

 

日経ビジネスで以下の記事が出ていました。要は、欧米企業は契約をしてても、ブレークアップフィーを払って取引を実行しない一方、昭和電工による日立化成買収を例に、日本企業はM&Aに慣れてない、”乾坤一擲”のDealとしてしまうと書かれています。

M&A「やっぱりやめた」が横行:日経ビジネス電子版

 

確かに指摘されている側面もあるのでしょうが、一方で、昭和電工の経営者からすれば、戦略上に意義があり、また一度、昭和電工のファミリーになってくれると決めてくれた相手へのリスペクトも当然あるんでしょう。 少しWetかもしれませんが、それはそれで一つの決断であり、非難されることなのかなと個人的には思いました。(私のメンタリティーが昭和なだけかもしれませんが)

PBR1倍割れの株式について 3

 

PBR最終回の今回は、ではなぜ商社の株式はPBR1倍割れているか。

本日の株価を見ると伊藤忠以外の5大商社はPBR1倍を切ってます。

 

そもそも今の商社は、投資会社なので、保有している株式の価値で時価総額も収れんするはず。もちろん、昔買った含み益のある資産や失敗しているがまだ認識してない含み損のある資産はあると思いますが、単純に簿価=時価と置くとPBR1倍ですね。

では、これを上下される要素は何かというと基本的には商社の投資する目利きや保有資産をバリューアップする力がプラスであり、一方、巨大な本社コストがマイナスでしょう。結局、今の市場の評価は稼ぐ力より本社コストの方が大きいと思われています。

 

各商社、部門横断的な機能を強化(たとえば、鉄×資源とか資源×ITとか)しているのは、商社ならではのValue creationを市場にアピールしたということなんでしょう。

 

PBR1倍割れの株式について 2

前回の続きでPBRの限界について少し補足をしようと思います。

 

よく本にPBRというのは、清算価値だから、ある意味フロアーになると書いています。 しかしながら、我々の実感でもわかる通り、保有資産を売却しようとしても、簿価で売れることなんてめったにないし、ましてや、たいていの会社は、儲からなくても、自主的に廃業するのではなく、いくところまでいって倒産するんだろうということを考えると資産なんてFire saleするしかないわけで、フロアーになんてなるわけありません。

 

ということで、私のPBRのお勧めの使い方は、PBRが1倍割れているなんて、なにが理由なんだろうと考えをめぐらし、ババを掴まないということになると思います。