MBA x 総合商社道場

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生産性 その1

HBRで伊賀泰代の生産性に関する記事(http://www.dhbr.net/articles/-/4574)が出ていて、おもしろかった点が2つ。1つが、「結果が出ないときに量で補おうと残業するやつはマッキンゼーで生き残れない。」という点。結果が出ない理由を突き止めそのスキル・ナレッジを身につける努力ができることが求められるとのことだが、全くその通りだと思った。長時間労働はなんとなく頑張って気になるし、まわりもそう評価しがちだが、これはいさめなければならない。

 

もう一つが、5時間で80の成果を出している人と、15時間の労働で90の成果を出している人がいる場合、前者は評価せよとのメッセージ。後者を会社として評価すると、究極労働時間を延ばすインセンティブとなり、生産性をあげることができない。

 

最初に読んだときに、これは難しい問いだな、90点、100点を取ることも企業にとっては重要なのではと思っていたところ、たまたま読んだ山口周さんの本(外資系コンサルの知的生産術)に「プロというのは常に100%を目指すというのは勘違いで、プロというのは、80%の力で、クライアントを継続的に満足させられる人」をいうというような趣旨のことが書いてあった。要は常に全力投球では体が持たないし、効率も悪いと。80点、つまり合格点が取れる範囲で割り切りし、その合格点を取るための最低限の努力をすべしとのことで、個人的にはとても納得しました。