MBA x 総合商社道場

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有利子負債コストの推計 WACC DCF

負債コストの推計(データ収集)は実務では以下の順序で行う。

   

1.対象会社の借入コスト(DDで調べる)

 ポイントは、以下の通り。

   ・親会社がいても、その信用力に依存しないスタンドアローンベース。

   ・負債コストの数字を取る時は、リスクフリーレートの年限に合わせる(米国債

              20年、それ以外10年)

 

2.対象会社と同じ格付け、同じ通貨の社債利回りで推定(現地通貨の場合は、          

       CRPを「damodaran」により調整)

  

尚、1つ注意点があり、投資不適格の格付けの場合、その企業の信用状態によって一時的に負債コストが高騰する場合があり、本来の調達コストよりも高い水準で負債コストを見てしまうリスクがあるのでこの点は注意が必要。 

 

3.対象会社の格付がない、或いは推計できないときは、B格付利回りを代用。一律

     B格なので、かなり割り切り。