MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

Valuationができる とはどういうレベルか?

ファイナンスの教科書を読んで、Valuationを勉強すると意外に簡単と思うはず。DCFももちろん簡単なのですが、PERなんて、対象会社の純利益に類似業者の倍率(時価総額÷純利益の業界平均)をかけて算出するだけ。使うのは掛け算ということで、算数の世界です。商社の若手でも計算自体は簡単にできます。

一方で、そのベースとなる以下のような知識をきちんともっているか、そこにValueがあります。

たとえば、PERを使う場合資本構成(

PERで資本構成を同じにしないといけない理由 - MBA x 総合商社道場参照)が同じでなければならないとか、類似は同じ業界である必要があるが、同じ業界の定義が大事。安定期に入った業界では各社の成長率は同じになるはずで、この考え方にそった内容になっているか、地域の違い、2つ以上セグメントがある場合等細かく考えて、類似を定義していかないといけません。

更に、PERの水準自体も他の業界と横並びで見て、おかしくないかをチェックする。なお、PERは 1/(ROCE -G)なので、資産利益率と成長率がたければ高いほど、PERも高くなるはず。

以上に見ていると、ファイナンスをよりつっこんだ知識、細部へのこだわり、経験(横並びでみれる、別これはデータをつかってもいいのだが)により、Valuationの質が変わったりします。