MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

Hurdle rate

Hurdle rate、つまり投資をする際に最低限クリアーしなくてはならない水準、は投資をやる会社ならどこでも持っているはずだが、その水準はいかに決めればいいか。

基本的には、上場会社であれば、その会社の株価から投資家の要求利回りを計算するのが基本になる。一方、総合商社みたいに多種多様なビジネスをやると、インフラ投資みたいに非常に硬いものから、VCみたいない事業もあり、一律のものさしでは図れないという問題がある。従い、出資先の類似会社から期待利回りを出して、それをもってHurdle rateにするといやり方を取ったりする。

一律にすると、リスクが低い事業も高い割引率で評価しなくてはならず結果的に競争力がなくなるという問題があり(逆もしかり)、一方、出資先の業種によりHurdle rateを変えると、すべて合計したものが、その会社に対する要求利回りと乖離してしまうかもしれないという問題があり。そもそもシンプルでない。どちらも一長一短で決めの問題ですね。