MBA x 総合商社道場

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新興国のリスクフリーレート

新興国のValuationをするとき、まず問題になるのが、どこのリスクフリーレート、つまりどの国債の数値を使うか。

結論としては、ドル国債を使い、WACCを算出した上で、インフレ調整(+カントリーリスクプレミアム)したうえで、現地j通貨建てのWACCを算出する。

理由としては、新興国国債は、CAPM理論は、リスクフリーではないから。例えば、ブラジル国債は2016年11月現在15%ぐらい。一方、アメリカ国債(長期)は2%、両国のインフレ差は2.5%(ブラジル4.5%-アメリカ2%)とすると、ブラジル国債は4.5%が理論値のはず。従い、10%ぐらいリスクプレミアムがのっていることが分かる。従い、ブラジル国債はリスクフリーの資産ではないと言える。

更にいうと、新興国は市場が未成熟なので、データのAvailabilityに問題がある。子の観点からも、アメリカのデータを使うべきと言える。