2016-09-08から1日間の記事一覧
ただの頭の整理ですが、使命、行動指針、ビジョン、戦略との違いをまとめました。 ・使命(mission):存在意義 ・行動指針(Values and principles):何に価値を置き、どのように行動するか ・ビジョン(vision):ありたい姿 ・戦略( Strategy)の目的:ビジ…
まず、定義から。以下の通り。 ・戦略(Strategy):目標達成のためのリソースの配置に係わる全体計画。長期。 ・戦術(tactics): 個々の具体的な方法・手段。短期。 実はこの線引きは明確でなく、よく新聞や会社でもこの2つを混同しているなと 感じるこ…
5Forces、3C、SWOT等の業界分析を行う際に大事なことは、適切に業界を定義することである。単純に製品(自動車、時計)=業界ではない。 業界分析を行う際の業界の定義は“「互いに代替可能な製品をつくっている会社の集団」”となる。この代替可能性は需要と…
M&Aをやっていると、Sellerは当然高値で売りたい為、事業計画等をお化粧してBuyerに出すことになる。 これを「香水をつけた豚」とか言ったりする。基本的な手口は以下の通り。(下にいくほど見破るのが難しい) 1.将来の成長を過大(楽観的に)に見せる。 …
投資の儲け方は以下の4つしかない。事業投資をやる際に自分はどこで儲けようとしているのか、頭の整理が必要。 1.安く買って高く売る 企業買収をする際に本来価値に対して安く買う。(現金化を急いでいる売り手の足下をみて買いたたく等)and/or 売り際に…
うちの若手Aの質問「Sellerは金持ちで、表明保証してくれるのに、どうして会計士・弁護士雇って手間暇かけてDDやらないといけないのですか?」 自分で考えろと蹴りを入れる代わりに、丁寧に説明すると、 1.表明保証違反は実際に払ってくれるかわからない。…
「PERの理論的根拠」で、PER=1÷(WACC△成長率) であることを説明した。これの意味するところは、マルチプルとDCFは逆数の関係にあるということ。 噛み砕いて言うと、マルチプルは、現在の株価が正しいという前提の下、(WACC▲成長率)を予想するもの。一…
前回のPERの理論的根拠とほとんど同じだが、EBITDA倍率(12倍)が何を意味するか。 EV=EBITDA×12倍 ・・・① ①の12倍を%に変換 8.3%=1÷12倍 EV=EV=EBITDA/8.3% ・・・・② FCFはEBITDAを税後にしたもの。税率30%と仮定してEBITDAをFCFに置き換える。 E…
PERの理論的根拠は以下の通り。 株式価値(MV)=純利益×PER(倍率)・・・① Terminal Value(TV)の計算式は、FCF÷(WACC△成長率)であるが、 MV=terminal Value(TV)、FCF=純利益と仮定すると、 MV(TV)=純利益(FCF)÷(WACC△成長率) となる。・・・② ②…
TVは最終年度のFree Cash Flow(FCF)÷(WACC▲成長率)。超基本となるが、TV算出に使用するFCFのベースとなる減価償却と設備投資を均衡させなければならない。 事業計画は、事業が安定する年度まで作成するのが基本。よって、事業が成長段階を終え、Capaxも基…
負債コストの推計(データ収集)は実務では以下の順序で行う。 1.対象会社の借入コスト(DDで調べる) ポイントは、以下の通り。 ・親会社がいても、その信用力に依存しないスタンドアローンベース。 ・負債コストの数字を取る時は、リスクフリーレートの年…
アンシステマチックリスクとは、ポートフォリオ、つまり資産を複数持つことにより軽減できるリスク。別の説明をすると、業界や事業内容に関係なく、対象会社の固有のリスク。例えば、不正会計等の不祥事、集団訴訟、敵対的買収をしかけられたとか、空前のヒ…
Valuationでは、対象会社のベータやマルチプルを類似企業の株価から推定する。では類似企業をどう選ぶか、選定基準が問題となる。 まず、選定基準を考えるに当たって、どの点で類似であるかを考える必要がある。ベータやマルチプルは、突き詰めると、期待収…