MBA x 総合商社道場

MBAと総合商社の事業投資をメインの話題にしたブログです。

表明保証保険、ImdemnityのCap  M&A

今日、弁護士と話をしていたら、アメリカでは、ImdemnityのCap は7-8%、よくて10%が相場だそうです。また、表明保証保険も昨今ずいぶん、料率が下がったので、かなりMajor になったとのこと。なので、契約をごりごりネゴるなら、保険買ったらと言われました。

(ただ聞いた話を書いたので、自己責任でお願いします)

前田道路 TOB NIPPOと業務提携

前田道路 同業他社と提携方針 前田建設による子会社化に抵抗か | NHKニュース

 

今回で3回目のコメントですが、TOB反対、自社株買いまではなんとなく前田道路の気骨を感じていましたが、同業の5%持ち合いって。。。。この程度のシナジーなら前田建設に高いプレミアムをつけてTOBしてもらった方がいいですよね。これは、株主の視点で、どうなのって思ったりします。単に子会社化が嫌なだけって感じがします。 経営陣のポスト維持みたいな感じもします。。。

ファイナンスの基本

 

後輩から、なんでうちの会社(総合商社)は、こんな株主に配当するんですかね?と聞かれました。おいおい、投資の仕事をしてるんだから、以下の3つは基本だろと説教しておきました。もちろん、他に株価対策等はあると思いますが。

 

1.資本コストより大きいリターンの投資する。
2. 資本コストを最小にする資本構成を選択する。
3. 1がないときは、キャッシュを株主に返す。

データルームの思い出 M&A

今ではすっかり、Virtual data roomが主流になりましたが、私が会社に入ったころの2000年代の前半は、弁護士事務所や貸し会議室でのPhysical でのData roomでした。ドラマ「ハゲタカ」でもコピー機を持ち込むシーンがあったような気がします。

 

アメリカで仕事していると、全米に弁護士や会計士がちらばっていることもあり、案件ほぼ電話会議のみで、そのまま顔を合わせないということもあるなか、昔は弁護士や会計士と会議室で2週間缶詰になったりしていたので、結構仲良くなったりして、今ではいい思い出です。

 

一番印象深く残っているのは、大手の弁護士事務所の50人ぐらい入る会議室を確保し、DDのキックオフをした際に、Sellerが大量の書類をリクエストしていたにも関わらず、嫌がらせ?で、キングファイル1冊しか当日用意しておらず、なんだかんだで、10人ぐらい弁護士会計士がいたにもかかわらず当然やることがなくなり、みんなでランチを食べて帰ったという思いでがあります。

Virtual data roomは効率的ですが、なんか味気ないですね。

 

佐藤優さん 「女性活躍」

 

【佐藤優】女性活躍、甘い言葉に騙されないあなたは正しい | ハフポスト

 

私も「女性の活躍」ってなんか違和感があったのですが、言語化できていなくてモヤモヤしていたのですが、以下の読んで、すっきりしました。私の母も、妻も子育てがんばってますもん。

 

(Quoto)

(女性の活躍を)うざいと思うのは僕は気持ちはよく分かります。
要するに女性活躍というのは裏返すと「活躍していない人がいるんですか?」と。こういう意味でしょ?

みんな活躍しているのです。その形態が違うだけです。「政府は活躍の形態を勝手に決めないで。これはむしろ女性活躍というより女性活用。だからそれはうざい」そう思うあなたの感覚に私は非常に共感します。これはだから「もっと働け」って言われるのと一緒ですね。当事者たちは「ふざけるな、十分働いてる」という話なのです。

(Unquote)

前田道路 TOB

前田道路、すごいですね。

 

前田道路、535億円の特別配当 敵対的TOB対抗で大幅上げ :日本経済新聞

 

株式価値=EV- net debtなので、配当で既存株主に現金をばらまくと、EVが一定なので、株式価値が下がります。ということで、前田建設TOB条件に「純資産の10%に相当する額の配当があったとき撤回できる」となっていて、それを逆手にとったわけですね。

 

この瞬間株を持っていた人だけに多額の現金をばらまくのがいいかどうかは別にして、そんなに前田建設が嫌いないのかと言いたくなる、このアクション。 すごい。

アメリカで働くということについて

以下の記事を読みました。

 

実力主義の米国で生き残れる日本人はわずか、されど… (2ページ目):日経ビジネス電子版

 

・物価については、その通りで。NYでラーメン食べたら25ドル、中華やフォー等やすいとことで15ドル。ちゃんとしたハンバーガーも13ドルぐらいします。結局、1990年代から成長が止まった日本と2%とかが成長しているアメリカとで、物価や給料の差が開いています。複利の力ですね。

家も、私が住んでいるボロボロの郊外の一軒家も5000ドル弱しますね。全然5000ドル感ありません。

・働きやすさは、その通りで、子供の学校行事には親はみんな参加してますね。ラッシュアワーも夕方4時に始まって、日本人からすると、よくもこんな働かないで、みんなこんだけ稼いで、会社も利益を上げるなって不思議に思ってしまいます。

・給料も投資銀行とかでなくても、サラリーマンでも出世すれば夢がある金額があるし、中小企業でもマネジメントになると1milとかも結構いて、オーナーしか稼げない日本との違いを日々感じます。

・一方、朝出社したら、会議室によばれ、そこに人事部の人がいて、そのまま社員証を取り上げられ、オフィスから出されるという見ると、厳しさもあり。結局65まで雇用を(本当にしているかわからんが)約束するかわりに安い給料を全社員に払う日本と、できるやつに厚く、できないやつはさようならの構図なのかもしれません。

こうなると好みの問題かもしれませんが、人口減の日本と、今後も経済成長が長期的に続くアメリカというマクロの違いは大きいと思います。